イマヌエル・カンゴのBLOG

一般看護師の陳述

地域への想い

 

こんにちは。イマヌエル・カンゴです。

5月にも関わらず、北海道では39.5℃という驚異的な気温を叩きだしました。クソ暑かったです。

 

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名古屋のダンスクラブ。朝まで踊りながら地域の健康について考える。

 

今回の記事では前回に続き、「起業家セミナー in 名古屋」の内容について書きたいと思います。

 

第2回目は「地域におけるケアの役割」です。いかにも学校の講義で取り上げられそうな題名ですよね(笑)しかし、今回訪問看護について講義してくださった方はかの有名な藤野泰平さん!訪問看護の役割を面白く、興味深く説明してくださり楽しく受講することができました!正直私はこのセミナーで初めて藤野さんを知ったのですが、秘められた熱いパッションに圧倒されるばかり(笑)

講演の冒頭で「FACTFULNESS」の人口問題を出題していて、「うわっ、これFACTFULNESSじゃん!!」と思って自信満々で答えたら3問中1問間違えるという(笑)

 

ちなみにこちらが藤野さんが代表を務める「株式会社 デザインケア」のHPです。

藤野泰平さんの経歴なども記載されていますので、ぜひご覧になってください。

 https://kakaritsuke.co.jp/about/

 

さあ本題に入りましょう。

私は現在人口200万人を抱える札幌市に暮らしています。が、ここに来る前は人口2万人の都市、その前は人口1000人の町で暮らしていました。

田舎にはまともな医療資源がありません。これは私の体験談なのですが、改善することのない耳鳴りを地元の病院で受診し続けても「突発性難聴」の診断しかされませんでした。これはおかしいと思った母に連れてこられた大きな町の病院でセカンドオピニオンを受けて初めて脳腫瘍が判明しました。

田舎であるが故の医療アクセス困難事例は都会の人には実感できないかもしれません。

藤野さんの故郷である愛媛県でも同じように医療へのアクセスが困難であるようです。

この問題に立ち向かうべく、藤野さんは訪問看護の力を使って「僻地の医療」を変革したいと考えたそうです。

都会では発展していく医療技術の恩恵に与る一方、限界集落における医療格差は年々広がっています。聖路加国際病院虎ノ門病院は有名な病院ですが、愛媛や北海道などの田舎の地域には貢献してくれません。

近年は高齢者の運転による事故を問題視する風潮も流れていますよね。これにより高齢者から車を奪い取ってしまえばどうやって医療機関を受診するのでしょうか。田舎で走っている公共交通機関の不便さを知っている人ならまず「バスに乗ればいい」などとは言いません。

病を抱える人が病院に来れないなら、こちらが向かえばいい。

藤野さんは「かかりつけ看護師」という概念を生み出しました。クリエイターですね。

今後、国の方針として「訪問診療費」は下がるのではないかと予想されています。採算の取れない部門で医師は診療し続けることができないため、今後訪問医療は看護師が担うことになると岡田、藤野両人は予想していました。

 

「間違いなく伸びる分野だ。」と。

 

これだけ賢い人間たちが間違いないと言っているんだから間違いないんでしょう。

私の実感としても、人は病院に長くいるべきではなく、大体治ったらさっさと家に帰るべきだと思います。「早く家に帰りたい」と話す認知症高齢者を縛り付けたり、言いくるめて騙すのにはもう疲れました。

お家に帰ってもらいましょう。そして家族にすべての責任を擦り付けるのではなく、医療者として一緒に役割を果たしていきましょう。

 

訪問看護にはそんな優しさが詰まっているのではないかと、私は感じました。

 

本当はもっとたくさんの内容を話していたんですけどね。やはり私の口では彼のパッションを表現することができません。

 

次回はその「情熱」、岡田悠偉人さんや藤野泰平さんの情熱を支えるものは何なのかに焦点を当てていきたいと思います。

 

 


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